話は今から20年前....

「あなみ」の始まり

はじめまして田中です。津山市阿波で飲食店「囲炉裏焼き あなみ」を経営しています。 このページでは「あなみ」の生い立ちを詳しくご説明させていただきます。

『話は今から20年前』

当時私は父の経営する食品会社で生産を担当していました。使っていた原材料はほとんどが輸入品、多くは中国産でした。加工食品の使命は、一年中同じ品質・味を長期間保持することにあります。 そのために原材料は化学薬品で処理し、食品添加物と化学調味料たっぷりのインスタント食品を機械で大量に生産していました。

平成2年10月に結婚。平成4年2月に長男、平成6年4月に長女が誕生しました(今は一男三女の4人)。その頃から自分の仕事に疑問符がつくようになりました。

『自分が毎日作っているものを、一番大切な 子どもや家族には食べさせられないなんて・・・』

平成9年5月、交通事故をして50日間の入院生活の中で、本当の生き方、食の本来のあり方について考え始めました。

『できるだけ安全な食品をつくろう!』

退院後、合成着色料、合成保存料、漂白剤を使用を止め、食品添加物や化学調味料の使用量を減らした商品を研究し始めます。 しかし、その商品はやはり家には持って帰えって家族に食べさせることはできませんでした。

新商品を開発し売上高を伸ばし、生産効率を上げ、利益を出さなければ継続できない大量生産工場の現実に限界を感じていました。

『そんな時運命が大きく動きました。』

平成10年の台風10号により工場が被災し生産設備、原材料、商品が全滅し、工場の閉鎖をよぎなくされました。

その3年後、当時の阿波村に移住を決意し、三年間の農業研修に励みました。 そしてついに平成17年

『子ども達に毎日食べさせてあげられるものをつくりたい!』

その想いの一心でこの「あなみ」を開業。飲食店と豆富商品の生産を始めました。

「あなみ」は「阿波」をひらがな読みしたものです

あなみ(阿波)の あ(阿)は一番高いところ、はじまりを意味し、あなみ の なみ(波)はまさに波、発信を意味します。

ここ阿波は源流の村、道路も行き止まり、汚染の少ない清らかな場所です。 ここで、本当の食を作りたいと思っています。

『食の縁を繋げたい』

自然な農業と、命が喜ぶ本当のつくり方で調理・加工し、必要とされる方へ提供する(縁を繋げる)ことが私の役割だと思っています。

ぜひ「阿波村」に遊びに来てください

夢は、阿波が地域全体で自然な農業に取り組み、住民みんなで支え合い、お年よりは住みやすく、若者が活き活きと働き、子ども達の元気な声が響き渡る『幸せな村』になることです。